Kappa 20dot fonts について

最終更新: 2003/10/06

このページは、public domain の日本語フォントである Kappa 20dot fonts に関する情報を提供しています。

開発履歴

Kappa 20dot fonts (略称 Kappa20) は、コピー・改変などにいっさい制限のない日本語フォントで、明朝体を基本デザインとしています。縦画が 1 ドット幅の細字と 2 ドット幅の太字が組になっています。私が配布するオリジナル版は、現在、X ウィンドウシステム用の BDF フォントとして配布していますが、古川泰之さんが開発されているTrueType フォント 東風明朝 の中の埋め込みビットマップとしても使用されています。

東風フォントは、現在公開停止中です。

製品としての実現はしなかったようですが、計測機器の表示用フォントとしての使用に関してお問い合わせを受けたこともありました。Kappa20 は、特別な許諾を得ることなく、このような使用法を含め無制限に利用することができます。Kappa20 を埋め込んだソフトウェア・ハードウェアの扱いに関して、© 表示やソース公開などの何らかの著作権上の制限を受けることはありません。その際、新たにライセンスを付加して配布することも可能です。但し、元フォントがフリーであり独自の発展を続けていますので、商用の派生物と結果として同じ改変を行なうことがある点に関してはご了承ください。基本的に報告は不要ですが、お知らせいただければ、新リリースが行なわれる際には連絡いたします。

私がこのフォントを開発し始めたのがいつだったのか、記録が残っていないので正確なことは判りませんが、作成に使用したフォントエディタの最初のバージョンが 1992 年の暮れに完成していたので、その頃から作業を開始していたのだと思います。1993 年末には本格的な作業を始めていたことは確実です。

当時、MS-DOS 上の TeX プレビューア dviout で使用できるビットマップフォントには、以下の 6 種類がありました。

(2003/7/1 追記) 作者により public domain に置かれていると長らく信じられていた 32 ドットフォントは、タイプバンク日立製作所デザイン研究所が 1983-84 年の間に開発し、ROM などの形態で販売されていたビットマップフォントを無断複製したものであったことが分かりました

見出しサイズには十分なバリエーションがありましたが、本文向けサイズが 14 と 16 ドットしかなく、その上となると面積にして 2 倍超の 24 ドットしかありませんでした。中間サイズが欲しいと思った私は、JIS の 16 ドットフォントを 20 ドットに resize して使用してみましたが、その見栄えは惨澹たる物でした。せめてよく使う文字だけでもと思って少しずつ直していったのが、最終的に全文字完成まで至りました。途中、補助漢字の BDF フォントの共同作成に関わるなどして放置されていましたが、1997 年の秋には太字版が完成し、初の公開版であるバージョン 0.2 をリリースしました。翌 98 年には永尾制一さんにご提供いただいた仮名と、細字の一部 (残りは機械的処理による細字化) を含んだバージョン 0.3 をリリース、そして 2000 年の秋に第二水準まで全ての文字の細字版が完成し、一つの区切りとなりました。こんなに掛かると知っていたら、おそらくは手を出さなかったでしょう。

現在は、JIS X 0213:2000 で制定された第三・第四水準に対応するべく、少しずつ作字作業を重ねていますが、ここ 2 年ほどは 東風フォントの CID 化などに集中していたためほとんど進んでいません。(規格の改正とどちらが先になることやら…)

最新情報

2003/10/6

作業中に、10x20rkm.bdf の左半面が ASCII のままになっている(円記号でなくバックスラッシュ)ことに気づきましたので、修正版のVersion 0.396 を急遽リリースしました。Ver.0.395 にあった、sh が bash だとうまく動かないと言う問題も修正しています。

2003/7/7

20 ヶ月ぶりの更新です。Version 0.395 をリリースしました。

ISO 8859-4〜9, 11 のフォントを追加し、作成中の JIS 第三水準漢字を 1 面 47 区 93 点まで進めました。

古いバージョンについて

バージョン 0.394 までは、「漢」「壑」の 2 文字が、以下のように誤っていました (太字版で示しますが細字も同様です)。

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また、muleipa の 0xd1 にある「h」が抜けて、その後ろの文字が 1 文字繰り上がっていました。

その他、欧文フォントで入っているべき文字の代わりに別の文字が入っていたものがあります。

ファイルコードポイント
10x20[mb].bdf,
10x20L3[mb].bdf,
10x20L9[mb].bdf
0xdcUtilde(Ũ)Udieresis(Ü)
10x20b.bdf0xfcutilde(ũ)udieresis(ü)
10x20L2[mb].bdf0xc3Atilde(Ã)Abreve(Ă)
0xe5iacute(í)lacute(ĺ)
10x20L3[mb].bdf0xddUcaronUbreve(Ŭ)
10x20L3b.bdf0x27,'

このフォントの初の公開バージョン (0.2) までは、私のデザインした仮名と 1 バイト文字 (上の図) を用いていました。

私が作った貧弱なデザインの仮名

永尾さんによる新しく美しい仮名

0.3 からは、永尾制一さんによる美しい仮名 (下の図) に置き換えられました。

参考